マーク・ロスコ その1
今回は私の好きな画家とその作品について書きます。
その人はマーク・ロスコ。主に画面を壁のように塗りつぶした絵が特徴的です。
マーク・ロスコことマーカス・ロスコヴィッチは1903年にロシアのドヴィンスクという町に
4人兄弟の末っ子として生まれます。
この町はユダヤ人が人口の半分近くを占めていて、ロスコの一家もその中の1つでした。
ロスコが生まれて間もなくの1905年、後にロシア第一革命と呼ばれる反政府運動が起こります。
しかしこれは明確な指導者がおらず、抗議運動や暴動の域を出ないものでした。
そしてそれが政府に鎮圧されて終息すると、この革命の首謀者とみなされたユダヤ人は
各地で殺されるようになります。
ロスコの住むドヴィンスクも例外ではなく、町はコサック族の支配下に置かれ
多くのユダヤ人が殺されました。ロスコはこういった環境の中で幼少時代を過ごします。
彼は森に入った時、コサックがさらって殺したユダヤ人を埋める穴を見たと言っていますから
ロスコにとってこの時代の思い出は恐怖に彩られたものであった事は想像に難くありません。
こうした体験やトラウマといったものは、後の彼の絵画人生にも当然大きな影響を及ぼしています。
(続く)
